アリソンT 2500LRD(TM)がジェイ・バス社製中型観光・送迎バス 日野「日野メルファ」、いすゞ「ガーラミオ」に採用
国内の中・大型路線バスに加え、観光・送迎バスにもATの採用が拡大
中・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションは、トルコン付きフルオートマチックトランスミッション、アリソンT 2500LRD(TM)が日野自動車株式会社製の中型観光・送迎バス「日野メルファ」およびいすゞ自動車株式会社製の中型観光バス「ガーラミオ」に標準採用され、2026年10月よりジェイ・バス株式会社小松工場で生産が開始されることを発表しました。これまで両モデルにはセミオートマチックトランスミッション(AMT)のみ搭載されていましたが、今後アリソンAT搭載車のみとなります。

中型観光・送迎バスは、企業の従業員送迎やスクールバス、貸切バスに利用され、早朝から深夜まで長時間にわたって運行しています。送迎バスは定時運行が求められるだけでなく、近年は送迎を委託する企業から、乗客のストレスを軽減し、快適性を求める声が高まっています。また、市街地での頻回な発進・停止を繰り返す走行パターンのため、ドライバーの負担を軽減することも課題です。こうした中、変速時のショックを抑え、滑らかな走行を実現できるフルオートマチックトランスミッションの価値が改めて注目されています。
アリソンT 2500LRD(TM)は、中型商用車向けに設計された6速(前進6速、後退1速)フルオートマチックトランスミッションです。特許取得済みのトルクコンバーターと遊星歯車機構を採用し、クラッチ操作が不要で、ドライバーの操作負担を軽減します。また、Continuous Power Technology(TM)により、間断のない動力伝達でトルク抜けのないスムーズなシフトチェンジを実現し、乗用車を運転する感覚に近い滑らかな走行性に高い評価を得ています。今回アリソンT 2500LRD(TM)を採用した「日野メルファ」、「ガーラミオ」は、ATの採用により、乗客の乗降時の安全性向上を目的とした「ドア連動ニュートラルシステム」を新たに搭載しました。ドアが開くと自動的にニュートラルに移行し、ドアが閉まると自動的にギアが入ることで、誤発進を防ぎ、車内事故の予防に寄与します。発進・停止を繰り返しながら長時間運行する使用環境でも、ドライバーの負担軽減と快適な乗り心地を実現しています。


中日臨海バス株式会社は、本社を三重県四日市市におき、三重県、大阪府、神奈川県に支店を構え、企業の事業所や工場、倉庫などの勤務地とその最寄駅を繋ぐルートで従業員の送迎を受託しています。同社が保有する車輌は小型から大型を含む全273台で、そのうち70%以上がアリソンATを搭載しています。中型送迎バスに関しては、2007年から2017年にかけてアリソンAT搭載車で運行していましたが、2017年にエンジンがA05C-TH<A5-VIII>へ変更された際、日野製AMT「Pro Shift 6」が標準搭載となり、同社ではアリソンAT搭載車とAMT搭載車の双方を運行し、それぞれの走行特性を経験してきました。ドライバーは持ち回りで様々な車両を担当するため、運転技術に差がでにくく、乗客に安定して快適な走行を提供できる車両性能が重要になります。同社ではAT車走行中の変速レスポンスのスムーズさと変速ショックの少なさによって、ドライバーの運転ストレスが軽減できただけでなく、乗客の快適性も確保できたと実感しています。
中日臨海バス株式会社取締役京浜支店長の山川哲氏は、「あるドライバーは、変速ショックを感じた乗客から『運転が下手なのでは』とさりげなく言われた経験がある、と話していました。変速ショックはドライバーが違和感を感じるだけでなく、乗客の乗り心地にも大きく影響し、私たちのサービスの質向上においてスムーズな走行性能は必要不可欠です。アリソンAT搭載車は、滑らかな発進や変速による乗客の快適性に加え、ドライバーから安心して運転できるという評価を得ています」と述べました。
アリソンのフルオートマチックトランスミッションは、日本市場では1993年に日野製CG3KSAUバスに現在のアリソンTモデルの前身となるB300シリーズが初めて搭載され、その後いすゞ、三菱ふそう製のバスへ、アリソンB300シリーズ、アリソンT280、T310、T350と拡充したラインアップが順次採用されてきました。2010年から三菱ふそう製の大型路線バスに標準搭載され始め、2015年にはジェイ・バス製大型路線バスの大半がアリソンAT車となり、2023年からは中型路線バスにも標準搭載されるようになりました。2026年8月21日に日野自動車が発表した路線バスシリーズの一部改良では、大型路線バス「日野ブルーリボン」と中型路線バス「日野レインボー」の代表車型についてアリソンの「6速AT」が設定されています。これまで、日本市場では20,000台を超えるバス用ATが搭載され、大型路線バスでは7割を超える搭載率を誇り、多くの市民の足となり公共交通機関を支えています。
アリソントランスミッションについて
アリソントランスミッション・ホールディングス社(NYSE:ALSN、以下「アリソン」)は、現代の産業ニーズに応える高性能モビリティおよび業務ソリューションにおけるグローバルリーダーです。戦略的買収の実施により、現在、アリソントランスミッションとアリソン・オフハイウェイ・ドライブ&モーション・システムズの2つの部門を通じて事業展開しています。アリソンは米国インディアナ州インディアナポリスに本社を置き、インフラ、鉱業、エネルギー、農業、建設、輸送、国家安全保障といった重要分野において業界をリードする価値提案を提供するソリューションを製造しています。110年以上にわたり、アリソンは信頼できるパートナーとして選ばれ続け、世界150カ国以上で、あらゆる重要な産業を常に動かし続けています。
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